靴・カバンの炭化実証実験を行いました

2024年4月5日、エシカルファッション協議会メンバーの株式会社大木工藝において、靴、カバンの炭化実証実験を行いました。すべてのサンプルで予想を超える結果が出ました。

サンプル①
天然由来の合成皮革(カバンその1)

処理前
処理後

サンプル②
天然由来の合成皮革(カバンその2)※1

処理前
処理後

サンプル③
天然由来の合成皮革(端切れ)

処理前
処理後

サンプル④
天然皮革、合成皮革、キャンバス等あらゆる素材(靴)※2

処理前
処理後

※1 サンプル②はエシカルファッション協議会メンバーである、ラヴィストトーキョー株式会社がカバンを提供
※2 サンプル④はジャルフィックR&Dが靴を提供

品 名処理前
(Kg)
処理後
(Kg)
収 率
(%)
備 考
サンプル ①4.001.2631.50カバン類
サンプル ②4.001.6441.00カバン類
サンプル ③4.500.9420.89端切れ類
サンプル ④9.502.7629.05
重量と収縮率
炭化温度グラフ

炭化実証実験の結果

鞄と靴は、30~40%の収率(歩留)と高い数値で結果が出ておりますが、サンプル③の天然由来の合成皮革(端切れ)の収率が20%程度ですので、4品目の中では収率が一番良くない結果となりました。しかし、PETの収率は15~20%の数値なので、今回の炭化試験の結果は悪くないと思われます。

今後の目標

今回の実証実験において、サンプル①~④すべてが炭化可能という結果でした。
この結果を基に、今後はラヴィストトーキョー株式会社と共に、これらの炭化物「炭素」を使った新しい商品開発と市場開発を目指します。