水辺の環境について考えるジーンズ
エシカルファッションアイテムを紹介する新コーナー、『エシカルなとっておき』です。
エシカルファッションって何?どんなことを基準に選べばいいの?など、そのアイテムの良さと一緒にお伝えします。
今回は、水辺の環境を守る「ヨシ(葦)」を活用したジーンズ、BIGJHONのWILD DUCK JEANSをご紹介します。
児島湖の水質保全と生態系を守るヨシ(葦)
岡山県にある児島湖周辺には、広大なヨシの群生地があります。ヨシは湿地や浅瀬に根を張り、湖の水をきれいにし、魚や鳥などの生き物たちの住みかとなります。また、ヨシの茂みは多くの野鳥の巣作りにとって重要で、多くの鳥たちが集まります。そのため、ヨシは自然環境の保護や生態系の維持に欠かせない植物です。
毎年刈り取りが行われるヨシを活用する
環境に役立つヨシは丈夫なイネ科の多年草ですが、冬になると一度枯れてしまいます。乾燥したヨシはかつて日本では簾(すだれ)や屋根葺きの材料として使われていましたが、現在ではその利用者がほとんどいません。
枯れて倒れたヨシが大量に残ると、ヘドロの原因となってしまいます。そのため、岡山県では毎年1月頃に、3万平方キロメートルの範囲でヨシを刈り取っています。その量は34トンに及び、そのほとんどが農業資材として利用されています。この刈り取ったヨシを活用して作られたのが、今回ご紹介するジーンズです。
履くことで環境について考えるきっかけに
実は、児島湖はかつて水質の悪い湖の上位にランクインしていました。児島湖は、広大な干拓地の水不足と高潮被害を防ぐために、もともと海だった場所に締切堤防を建設して誕生した人工湖です。現在では、ヨシの保全やさまざまな施策により少しずつ水質が改善されていますが、本来の美しい児島湖ブルーを取り戻すには、まだまだ時間がかかります。このジーンズは、そんな事実を知り、環境について考えるきっかけになるよう企画されました。
カモがアイキャッチのワイルドダック
ヨシジーンズは、ヨシの繊維を綿状にして綿と混紡した糸を使用しているのが最大の特徴です。ジーンズ1本あたり、約5本のヨシが使われています。よく見ると、ヨシの繊維が見え隠れしているのがわかります。昔ながらの力織機で織られた証のセルヴィッチの糸は通常赤色ですが、夏の元気なヨシをイメージさせるグリーンの糸が使われています。
ひときわ目を引くカモのネームは、児島湖に生息するマガモをモチーフにしています。ポケットの内布にはカモフラージュ柄が使われていますが、その中にもカモが隠れています。
シルエットはヒップにゆとりがあるダックテールという形で、大きなヒップポケットも相まって個性的です。男女問わず、少しビッグサイズで履いても可愛いシルエットです。
エシカルファッションにはさまざまな定義がありますが、以下の点からBIGJOHNのワイルドダックジーンズはエシカルファッションと言えるでしょう。
1.長く愛用できるものづくり
2.地域の課題に取り組んだものづくり
3.資源を無駄にしないものづくり
4.自然環境に環境に配慮した素材を使っている
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今回紹介したヨシジーンズのほかにも、落ち綿を利用したジーンズやGジャンもあります。
BIGJOHNの直営店では、実物をお試しいただけます。
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